なぜ、取っておいたのに肝心な時に出てこない?
「忘れたらいけないから見えるところに置いておこう」「記憶力に自信がないから紙で持っておこう」と、残しておいたはずなのに、肝心な時に出てこない。
こういう経験がある方は多いのではないでしょうか?
「とりあえず取っておこう」の紙は、大体まずは、ちょい置きできる場所に置かれます。高いところには行きません。
存在を覚えておきたいから、目線より下のところに置かれます。ダイニングテーブルやサイドボードの上、キッチンカウンターの周りなどが、よくあるケース。パソコンの周りや本棚の隙間、引き出しの中も定位置の一つ。郵便物はそのまま玄関に置かれていることも多いです。
また、特に大事な紙は、存在を忘れないように冷蔵庫に貼る方もよくいらっしゃいます。冷蔵庫なら毎日見るし、忘れないと思いますよね。
けれども、学校の提出物や振込用紙、クーポンなど、色々な紙が次々と貼られていくから、一枚一枚が見えなくなります。目立たせようと思っていたはずなのに、時間がたつと目が慣れて、その紙たちはオブジェと化します。そして結局見つけ出せなくなってしまう。
紙を把握してないとミスも起こる
このように、せっかく忘れないようにと取っておいたのに、肝心な時に見つからずに努力が無意味になることが多々あります。
私は本当におっちょこちょいなので、昔はよくやりました。幼稚園が休みなのに娘を連れて行って「あ、今日は卒園式で休みだっけ?」というようなミスを。幼稚園からのお便りをちゃんと把握していないと、こういうことも起こります。
紙は薄くて小さいから、一枚ぐらいいいかと、思ってしまう。失敗するよりは置いておいたほうがマシだという不安な心にすっと忍び寄ってきて、どんどん増えていくのです。そしてそれがきっかけとなって、せっかく片づけたおうちのリバウンドが始まることも少なくありません。
紙には「紙」の片づけ方があります。その片づけ方さえ知れば、本当は簡単なのです。