最近は行楽地へ行った、久しぶりに友達と食事をしたという人も多いかもしれない。
だが“日本一アウトプットする”精神科医の樺沢紫苑氏は「6月が危ない…」と意味深な“メンタルダウン警報”を発する。そこで、樺沢氏いわく「全サラリーマンが読んでおくべき一冊がある」という。
それが『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』(サラタメ著)だ。
著者のサラタメ氏は6年前にブラックな職場でボロボロ→4年前にホワイト企業に転職&副業開始→現在登録者66万人超えサラリーマンYouTuberとなった。SNSではサラタメさんの癒しの言葉が多くの共感を集めている。では、樺沢氏に「出世ばかりにとらわれてしまう人の末路」について教えてもらおう。
精神科医がオススメする出世以外の生き方
これだけSNSが発達して多くの情報がとれるようになり、副業の道が開けてきているのに、サラリーマンの出世願望は、なかなかなくならないものです。
今回、お伝えしたいのは、出世願望にがんじがらめになっていると、ろくなことはない。すぐに時代に取り残されるという不都合な真実です。
その意味で、このタイミングでどうしても読んでおきたいのが、サラタメさん初の書籍『シン・サラリーマン』です
私がこの本を推す理由はシンプルです。
「自分の経験」をベースに、多くの本のエッセンスを語っているからです。
サラリーマンを現在も続けているサラタメさんが、サラリーマンをしながら300冊以上の本を読み、そこに書かれていることを自ら実践。
そのエッセンスを要約し、読者に実践しやすく伝えているのが好感が持てます。わかりやすい本ならたくさんあります。
ただ、仕事現場で使いやすく配慮されている本は少ないのです。
最近、科学研究を引用した本がたくさん出ていますが、全く自分で実践した様子がない本が多い。そうすると、説得力が全くないのです。
また、「科学的に正しい」ことでも、やってみると大変で、実際には続けられないというようなことも多々あります。
一方で、著者自らの経験しか語っていない本も多い。
そうすると、「その人だからできたんでしょ」「自分には無理」と思ってしまう。つまり、再現性が怪しいのです。
本を読み、自分でやってみる。
そしてサラタメさんが、自分で身につけたノウハウを紹介している。
その苦労の大変さを出していませんが、一流企業の嫌な上司のもとで体当たりで体得した心得とノウハウであることが行間からにじみ出てくる。これがすごいんです。
最近、本の要約サイトやYouTubeの本の要約動画が流行っています。
しかし、ただ「内容を要約した」だけのものが多い。
そこに、「個性」というものが全く注入されていないので、どれも同じ。
だから、全然つまらないのです。
本というのは、自分で本の内容を試行錯誤し、実体験がありありと添えられているのが良い本です。
それがあるかどうかで、同じ「本の紹介」でも、何倍もの価値を持つのです。『シン・サラリーマン』には、サラタメさんの魂が込められています。
本書を読んでいて、一番響いた言葉があります。今回、この一言をお伝えしましょう。