得意分野が異なる?
右脳と左脳の機能とは

「右脳は、モノの形や色、音などの違いを認識し、五感にも密接に関わっています。一方で左脳は、言語情報を扱い、計算をし、そして論理的、分析的な思考をする機能を持っています。つまり、右脳は、視覚や五感をフルに活用した、言語以外のあらゆる情報を無意識のうちに蓄積している巨大なデータベースです。」(『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』より)

 脳にはさまざまな領域が存在しており、それぞれが得意とする働きがあるわけだ。ただし、左右の脳の働きは完全に独立しているわけではない。脳には脳梁と呼ばれる器官があり、右脳と左脳をつないでバランスよく脳が働くようにサポートしている。

 つまり、右脳と左脳のどちらか一方だけが活躍すれば良いというわけではない。高いパフォーマンスを出すためには、それぞれの領域が持つ力を高めて、総合力を上げることがポイントになる。

「直感の正体は、脳にストックしてある知識量や情報量を、自分では意識できないほどの高速で回転させて得たアウトプットだといえます。つまり、直感の精度をあげるには、そもそものデータ量を増やすことが最も大切です。(中略)その上で、言語以外のあらゆる情報を蓄積している右脳のデータ量を増やすことで、直感を生み出すことに磨きをかけることができます。」(『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』より)

 ここぞというときに自らの直感力を引き出すには、いかにして右脳と左脳の両方をバランスよく働かせるかがポイントになるのだ。

 ビジネスでは、言語コミュニケーションやロジカルシンキングが求められるため、自然と左脳が鍛えられる機会が多くなる。そのため、右脳を意識的に鍛える必要がある。

 直感力を高めるために特にお勧めしたいのが、運動をしながら右脳を刺激すること。なぜなら、運動そのものに思考力を上げる効果が期待されるからだ。