勉強と趣味を両立できる「楽しくする努力」とは？

韓国で45万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4％が「勉強をしたくなった」と証言！ なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代～70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回は、『偏差値95の勉強法』著者・粂原圭太郎氏にインタビュー。京大首席、かるた日本一と、勉強と頭脳スポーツで一位に輝いた経歴の持ち主。『偏差値95の勉強法』には、自ら勉強にのめり込む方法があるが、苦の要素はあまりない。一見、『勉強が面白くなる瞬間』は覚悟を問うシーンから始まる。一見、似て非なる本にも思えるが、勉強に没頭するには何が必要なのか？

昨日楽しかったことを3つ思い出せる人は◎

――『勉強が面白くなる瞬間』には、勉強と趣味との両立を果たす方法は書かれていませんでした。粂原先生は、勉強と趣味の両立は可能と考えていると思います。趣味をいっさい排除するという考え方には賛成ですか？

　正直なところ、「勉強と趣味を両立できる」自分と「勉強一本に絞る」自分、どっちもいます。

「偏差値40だけど、一年で東大合格！」と甘えたことを言っている生徒には、「それ言うだけ、勉強してるの？」と言いたくなります。

　しかし理想と現実にはギャップがあり、実際問題、勉強だけしていては、メンタルが先にやられてしまう人もいます。

　教える立場からすると、上の2つを使い分けています。今楽しくやれている人は、「全部捨てて勉強に取り組んで！」と言えるし、いろいろと悩みを抱えている人には、「癒やしを見つけて、できることをやって頑張れ！」と言います。

――自分が「どっちのタイプ」かを確認するには？

　昨日楽しかったことを3つ、パッと思い出せる人は、勉強に没頭する意識をもってもいいと思います。逆に3つ出てこない人は、「楽しくする努力」を頑張る。耐える努力では、苦しくなってしまいます。

――楽しくする努力とは？

「できたことをメモする」とか、「1個覚えたら大げさに喜ぶ」とか。

『偏差値95の勉強法』にも書いた、「できた！」と思ったときに、ゲーム「ドラゴンクエスト」のレベルアップの音を鳴らす「ドラクエ法」を使ったり、友だちと競いあったりするとか。

　私の場合、かるたを思い切り頑張りたいから、勉強も頑張りました。やりたいことをやるために、勉強しておくのです。

　片方の趣味のために、もう片方の勉強を頑張る。いい循環が生まれると、両立できる。このサイクルがうまくいくと、他の趣味ややるべきことと合わせて「三立」「四立」と回していけますね。

（取材・構成／編集部　武井康一郎）

（本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』をベースにした、インタビュー記事です）