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【Twitterフォロワー30万人超の精神科医が教える】<br />なぜあの人は優秀なのか?<br />「うまくいく人」と「うまくいない人」の決定的な違い

失敗を宝物のように大切にする人

なにかにつけてうまくいってる人っていうのは、「失敗を恐れない」といわれます。失敗を恐れないどころか「失敗をかなり大事にしている」と思います。

成功する人というのは、失敗することを織り込み済みなんです。失敗したら、その失敗を分析して、改善していく。そうやって精度を高めていくのですが、その作業自体をとっても楽しそうやる一面もあります。

ある意味、どんどんチャレンジして、失敗して、検証して、それを成功に切り替えていく。「失敗とは成功のもと」ということは誰もが知っていると思いますが、「失敗は宝物」のように扱ってるわけです。

失敗するのは当たり前

チャレンジすれば、失敗するのは当然で、その失敗こそが大事なんだというふうに考えている。だから、なにかをはじめるとき、「失敗したらどうしよう」ということは、おおよそ考えていない。

そういう人は強いし、いろんなことに取り組めて、どんどん経験値を蓄えていきます。自分が犯した失敗は、すべて成功のもとだと思っていて、本当に楽しそうな態度で物事に臨んでいたりするわけですよね。

それほど、成功する人というのは、失敗を大切にするわけです。成功とか失敗とか、そんな価値判断に興味を抱かない人もいるかもしれませんが、それでもやっぱり人生はうまくいったほうがいいでしょう。人生がうまくいくことも、成功の1つといえますから。

なにをしてもうまくいく人なんていない

まあうまくいかないなって思っている人は、失敗を恐れすぎというか、ネガティブにとらえて、少なくとも「失敗は宝物」という感覚はないのかもしれません。

むしろ、失敗を犯すことを恐れているわけです。しかし、チャレンジすればするほど、失敗するものですよね。やったことがないことにチャレンジして、全部成功するなんてありえません。

傍から見ると、「うまくいく人は、なにをしてもうまく」なんて映っているかもしれませんが、違うんですよね。その背景には、失敗していることもあるし、なかには大失敗したこともあるでしょう。

失敗しても成功してもいいことがある

失敗したことを大切にして、改善につなげたことで、結果として成功があるわけです。「失敗したら宝物、成功したら嬉しい」。そう考えれば、新たなことに果敢にチャレンジしない理由は1つもないです。

どんな天才でも、どんな優秀な人でも、たくさんの失敗をして成功につなげているんです。まわりの人は、その失敗の過程を知らないだけ。

アナタもそういう発想をすれば、好きなこと、やりたいことにチャレンジしていけば、いずれうまくいくでしょう。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。