「ずるい!」と思ったときはどうすればいい?
ねたみには悪意が潜んでいます。
どす黒い感情はねたみの対象に伝わり、相手を不愉快にさせます。
北京オリンピックで金メダルを獲得した水泳のパク・テファン選手について、「運がよかっただけでしょ。アメリカのマイケル・フェルプス選手が出場しない種目だったからね」とコメントする人がいたら、底意地の悪さを感じますよね。
悪意に満ちた破壊的なエネルギーは、ブーメランのように発言者のもとへと舞い戻り、内面をむしばみます。
するとその人は、トゲトゲした扱いにくい性格に変わっていき、やがて誰も寄りつかなくなってしまいます。
誰かをうらやましいと思ったとき、いいところをまねしようと努力するのは良性のねたみ、他人を貶めようとするのは悪性のねたみです。
ねたましい気持ちを感じたら、なぜそう思うのかを書き出してみましょう。
今の自分がどんな状況にあり、この先どうなりたいと望んでいるのかを知ることができます。
「過剰にほめる」のもねたみの一種
しかし、心理検査でねたみを測定しようとしても、そう簡単には見つかりません。
通常、ねたみは身を潜めていて、変装術にも長けています。
そのまま表に出すと器の小さい人間だと思われることがわかっているので、隠しておきたいのです。
だからこそ「きみって、ひがみっぽいね」と誰かに指摘されるとプライドが傷つき、その人に怒りをぶつけてしまいます。
自分が他人にねたまれているのかどうかは、相手の話を注意して聞くことによって見破ることができます。
皮肉をいう人や見下したような発言をする人は、あなたをねたんでいる可能性が高いです。
また、過剰なほめ方をする人は、本心を隠して正反対の方向に攻撃をしているのです。