現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「嫉妬そのもの」は仕方ない
みなさんは嫉妬をするでしょうか。
「あいつより自分のほうが認められるべきだ」
「なぜ、あの人は好かれているんだろう」
多かれ少なかれ、このような嫉妬心はあるでしょう。
僕はあまり嫉妬することはないと思っているのですが、それでも頭の中で「比べる」みたいなことは思う瞬間はあります。脳のクセですから仕方ないんでしょうね。まあ、嫉妬心が起こってもすぐに対処すればいいだけですから。
ということで、嫉妬する人の思考のクセみたいなものを見ていこうと思います。
第3位は「誰も自分を見てくれていない」
「いい成績だったのに、褒めてくれない」
「頑張ったのに、何も言ってくれない」
どうでしょう。子どもの頃は誰しも思ったことがあるでしょう。
まわりの大人が褒めてくれないと、自分で自分を褒めてマウンティングするようになります。自分よりも下の成績の人や、劣っている部分を見つけて「自分のほうが偉いんだ」ということを示します。
そうしないと、子どもは落ち着いていられないんですよね。でも、大人になるにつれて、それが「恥ずかしいこと」であると自覚していきます。
自分で自分を褒める大人なんて見苦しいですからね。なので、誰も見てくれないことが当たり前だと思うことです。そして、「誰かがこっそり見ている」と信じることです。
口には出さないだけで、見てくれている人は見ています。それを信じられる大人になりましょう。マウンティングする子どもでいることはやめるのです。
第2位は「あいつだけは認めたくない」
嫉妬する相手は自分より「上」の人でしょうか。それとも「下」でしょうか。
じつは、自分より上として認めている人には嫉妬しません。「あの人は特別だから」「あの人なら仕方ない」と、リスペクトの気持ちがあるからですね。
なので、自分より「下」だと思っている人に嫉妬します。
「なんであいつが評価されているんだ!」と思うと、その現実を「認めたくない」と、脳が拒否します。
そこからどんどんと「ズルしたに違いない」「裏で邪魔してやろう」と、嫉妬が止まらなくなってしまうのです。
それを止めるための方法は、1つしかありません。その人の「いいところ」を1つでもいいから認めることです。
「まあ、口はうまいからな」「遅くまで残業はしていたな」と、些細なことでもいいから、自分ができていないことや、自分より優れているところを見つけるのです。
それだけで、嫉妬はスーッと消えていきます。その人をすべて受け入れる必要はありません。1ヶ所だけでいいんです。
第1位は「自信がないからだ」
嫉妬してしまうとき、自分の中には「余裕」がありません。
「器が小さい」という表現がありますが、まさにそれと同じ状況で、気持ちの余裕がなくなっているんですよね。
そして、相手に向かっていた嫉妬心は、自分に向かって牙をむきます。
「自分に自信がないからだ……」と、自分を責めてしまうんですよね。特に、恋愛の場合は、この思考に陥りやすくなります。
だから、フラれたあとや、浮気されたあとに、自信を回復させるために自分磨きへと向かうんですよね。まあ、気持ちを切り替えてそういう努力をするのならいいのですが、自信喪失な状態が続くと非常に問題です。
仕事やプライベートにまで支障が出て、「これもすべてあいつのせいだ!」と、関係ないことまで他人のせいにしてしまいますから。
そのループから逃れるためには、自分の「いい部分」に目を向けることです。「そうはいっても、あいつより顔はいいからな」「あいつより学歴は上だから」と、勝てる部分を見つければいいんです。
「それをしたって、何も成長しないじゃないか」と反論する人もいると思いますが、そんなことは他人には関係ありません。一刻も早く自信を取り戻して気落ちを回復させたほうがいいに決まっています。
ということで、3つの特徴と対処法を説明しました。ぜひ、嫉妬心にとらわれない生き方をしていきましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。