マチュ・ピチュはインカの遺跡と貴重な植物が自生する複合遺産マチュ・ピチュはインカの遺跡と貴重な植物が自生する複合遺産

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は、「世界遺産は学びの宝庫!アンコールワットにガラパゴス諸島…タイプ別に紹介」です。地球の宝物である世界遺産は、遺跡などの文化遺産、絶景や希少生物が生息する自然遺産、両方の価値を兼ね備えた複合遺産があり、2022年7月現在、1154件登録されています。今回は世界遺産検定と初コラボした新刊『世界遺産の歩き方 学んで旅する!すごい世界遺産190選』から、4つの世界遺産をご紹介します!(文/『世界遺産の歩き方 学んで旅する!すごい世界遺産190選』編集担当 地球堂 山本玲子 写真/iStock、PIXTA)

密林の中で息を潜めていた
アンコール王朝の壮麗な遺跡

 9世紀初頭から約600年にわたり栄華を極めたアンコール王朝。王都であるアンコール遺跡には、ヒンドゥー教と仏教が混ざり合った寺院をはじめ、テラス、宿駅、貯水池など100を超える遺跡があります。王は神と一体であるというデーヴァ・ラージャ思想に基づき、高度な技術が施された建築と装飾美術の数々は王の強力な権力の象徴とされています。内戦などで甚大な被害を受けた遺跡を現在の姿に蘇らせたのは、日本をはじめ30カ国による協力。現地では日本語のガイドツアーに参加して、より一層理解を深めたいものです。