不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />“インフルエンサーに憧れる人”がハマる「自分探し」の落とし穴

人は誰もがインフルエンサー

YouTuberやTikTokerのような多くの人に影響を与える「インフルエンサー」になりたい。そんな憧れを抱く人が増えています。

しかし、そもそも、生きていれば、人はなにかを表現し、誰かに影響を与えているものです。つまり、人生でなにかを実現しようとする試み自体が、もう表現であり、まわりの人に影響を与えるわけです。

人はひとりでは生きられないものなので、まわりの人は多かれ少なかれ、あなたのことを見ているわけですよ。だから、YouTuberやTikTokerのようなインフルエンサーにならなくても、一生懸命勉強したり働いたり、なにかに打ち込んでいれば、まわりの人は感化されるので、十分表現して影響を与えることになるんです。

生きること自体がまわりに影響を及ぼす

インフルエンサーになりたいというふうに夢を抱えると、たくさんの人に影響を与えることを追い求めがちです。

すると、自分と向き合うことがおろそかになる可能性があるんです。だから、まずは生きているだけで、人は誰かかに影響を与えていることを知ってください。生きている時点で、すでにインフルエンサーなのです。

自分の毎日を一生懸命磨き上げていく。どちらかというと、そういう自己鍛錬を繰り返していくと、結果的にそれがまわりに影響を与える。そういう順番のほうがいいように思います。

自分と向き合うことを忘れないで

あえてインフルエンサーになろうと思わなくても、人は生きている以上、まわりの人になにかを発信して影響を与えていることを忘れないでください。

そのうえで、これまで生きてきたなかで得られたこととか、他人に伝えられるものを分かりやすく発信していけばいいでしょう。

自分と向き合う段階が抜けてしまうと、いずれ自分が苦しくなってしまいます。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。