24年卒のインターンシップ最新事情、内定につながる「ESの書き方、参加の仕方」今やインターンは就活の登竜門。就活のライバルたちに差を付ける方法とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2023年卒の学生の就活は終盤に入った。すでに翌年の24年卒の夏のインターンシップが開催され、参加している就活生もいる。今やインターンは、就活の登竜門。就活のライバルたちに先駆け、自分と本当に合う企業をいち早く見つけられる貴重な場となっている。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント・福重敦士氏が、インターンシップの受け方、インターンシップの応募書類の書き方を詳しく伝授する。

24年卒のインターンシップ
原則「就業体験の場」と心得よ

 24年卒の夏のインターンシップが開催され、参加している就活生もいます。そもそもインターンシップとはどういうイベントなのでしょうか。私は、インターンは原則就業体験であるべきだと考えています。近年では、グループワークや説明会とかわらないものををインターンシップと称したり、「社会人基礎力がつくインターンシップ」といった就業体験とは関係ないものまで、あまたのプログラムが見受けられます。

 インターンを受けるときには、「何を聞かせてくれるか」ではなく、「その会社の何を体験させてくれるのか」「体験してその会社の何がわかるのか」を吟味する必要があります。何を体験させる場かわからなければ、その受け方が難しいものになるからです。

 題名のない本を渡されて、それを読み通すのに苦痛を感じるようなものです。本にはタイトルがあり、そのタイトルの指し示す内容を予め想像しながら、何らかの結論があることを期待して読み進めることで、内容が理解しやすくなる側面があると思います(もちろん先が読めないフィクションのようなものを読む楽しみは、それとは別にありますが)。

 インターンシップと称したプログラムが、一方的に会社の概要を説明する場であれば、主語は会社であって、あなたが何かするわけではありません。あくまで、あなたが主語として、業務に従事する機会があるものであることが重要です。

 前回の記事で「仕事=会社ではない」という話をしました。ある企業において、さまざまな細かい業務がプロセスとしてつながった結果、一連の仕事の流れを俯瞰してその会社の仕事だと見ることはできますが、実際に個人が携わるのは、各部署が担当する個々の業務です。極端な話、工場の製造部門なら実際にその工場に行ってみて、その場で業務を経験しなければ、工場の中の暑さも寒さも、どんな厳しい環境で仕事をするのかもわからないでしょう。個々の業務を体験させてくれるものであれば、参加する意義があるということです。