さらにいちいちスケジュールを聞かなくても、勝手に読み上げてくれる設定も可能だ。起きたときに「OK Google、おはよう」と一言言えば、今日の日付と曜日、天気予報、今日の予定を読み上げてくれる。同時に、寒い冬の時期にはリビングのエアコンも自動でONにする設定にした。
現在は記憶が短期で消えてしまうこともあるため、朝食中に自動的にその日の予定を読み上げる設定も追加した。「2022年8月22日、月曜日です。時刻は7時15分です。今日は一件あります。9時に『リハビリ』という予定があります」。そして施設サービス利用時には、送迎の人が来る少し前にまた音声でリマインドしてもらう。
こうして、私の不在時でも、母が日付を間違えたり予定を勘違いして行動してしまったりということを減らすことができ、周囲に迷惑をかけることもなくなった。
離れて暮らす高齢親のスケジュール管理はGoogleカレンダーで
ちなみにGoogleカレンダーに予定を登録するのは私の役目だ。離れて暮らしていると、スケジュール管理をどうすればいいかも悩ましい問題になる。新しい予定が入っても、実家にいなければ紙のカレンダーに書き込むことはできない。母に電話で頼むと、全く違う日付のところに書き込んでかえって混乱の原因になることもあった。
オンラインカレンダーなら、毎週決まった曜日に繰り返される施設利用などは一括登録で済むし、私が実家にいないときに入った新しい予定も、オンライン上で登録できる。
予定の確認は、母がスマートスピーカーに音声で問いかけて行う。「スマートスピーカーでGoogleカレンダーを使うなんて高齢者なのにすごい」と言われたこともあるが、音声確認なら、娘の私に「今日の予定は?」と聞くのと大差ない。頭に一言だけ「OK Google」と付ければよく、それはテーブルに貼っておいた。覚えられなくても見ながらなら言えるし、毎日使っていたらいつの間にか記憶したようだ。
現在はAIアシスタントを「Alexa」に変えたので、特に予定確認を行わなくても、1日前・1時間前・10分前など、あらかじめ決められたタイミングでリマインドもしてくれ、さらに便利になった。