ただ話すだけなのに「頑張る」「疲れる」「気を使う」……。日々のコミュニケーションで苦戦苦闘している日々よ、さようなら。これからは、説得しようと力業で勝負する必要はありません。自ら動くのではなく、相手に動いてもらい、自分の思い通りの結果に導けばいいのです。
それを可能にしたのが、大久保雅士著『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』だ。「トップセールス」の実績を持つ「メンタリズム日本一」が生んだ至極のコミュニケーションスキルが詰まった一冊。本書より、徹底的に磨かれたノウハウを一部抜粋し、「口下手で人付き合いが苦手」な人でも今日からすぐできる方法を紹介する。

「合コン」でも「ママ友との付き合い」でも好かれる方法Photo: Adobe Stock

感謝で会話をぶったぎる

「合コンで嫌われる男性の特徴」と「ママ友との付き合いが苦手な理由」にはある共通点があります。両方とも「自慢話を聞くのがしんどい」です。

 確かに自慢話を延々と聞くのはつらいですよね。ただ、そういう人に限って、自分も同じことをしてしまうものです。

 前回余韻を残す去り際のひと言は、長い話の切り上げ方にも効果的です。

 つまらない話だとしても、相手の話を聞くことはコミュニケーションにおいて大事なことです。けれども、だらだらと付き合っていては時間がいくらあっても足りません。とはいえ、どう話を終わらせればいいのかわからない。

 話を区切ろうとすると、「話を終わらせたかった」という印象が強まり、相手を不快にさせるかもしれません。腕時計をチラチラ見たり、テーブルの上を片付け始めたり、こんな行為は「早く帰りたい」と言っているようなものです。会話の終わらせ方によって印象が変わってくるので、けっこう重要なのです。

「すみません。この後予定があって」や「ちょっと時間がなくて」と切り上げることもできますが、相手を申し訳ない気持ちにさせてしまいます。だからこそ、「長い会話は感謝で終わらせる」のです。

「○○さんと話していたら、いつも楽しくなってしまいます。ありがとうございます」
「今日もたくさんのお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました」

 話が長くなってしまったのは、「あなたの話が面白かった」「興味深い内容だった」としたうえで、「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える。そうすることで、「話が長かったな」と相手に申し訳ない気持ちを感じさせないようにするのです。

 そして、その場を離れた後にメールなどでもう一度感謝を伝えると、より好印象が強化されます。

「改めて時間をいただきたいので、ご都合を教えてくださいませんか?」
「後日、お話を聞かせていただいてもよろしいですか?」

 このような相手を気遣う言葉とともに感謝の気持ちを示すことができれば、会話を終わらせても印象は悪くならず、むしろ好印象を与えることができるのです。

(本原稿は、日々のコミュニケーションがラクになる36のノウハウが詰まった書籍『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』から一部抜粋、編集したものです)