駆動モータースペックは184ps/315Nm。WLTCモード燃費は1.5Lターボの標準車(16.3km/L)を大幅に上回る24.2km/Lをマークする。
いきなり結論だが、これぞ“スポーツハイブリッド”である。それを実感するのは、多くのシーンで使われるハイブリッドモードだ。
システム的にはエンジンで発電、モーターで走る状態で、エンジンと駆動系とは機械的な繋がりはない。だがドライバーは、絶妙な“直結感”を感じる。シリーズハイブリッド最大の難点である、車速とエンジン回転数のズレ、アクセルを踏んだときの応答性やレスポンスの悪さが、ほぼ解消されているのだ。これはダイレクトアクセルやリニアシフトコントロールなど制御技術の進化の効果に違いない。
ただし、日本の一般公道のペースだとアクセルに対する反応がよすぎる、と感じた。ドライブモードは、“ノーマル”よりも穏やかな特性の“ECON”のほうが乗りやすい。つまり、それほどスポーティなのだ。気持ちのいい走りが満喫でき、しかも気がついたら“燃費がよかった”というハイブリッドである。