新横浜線の運行本数は
どの程度になるのか

 では、新横浜線はどの程度の運行本数になるのか。東急新横浜線の朝ラッシュ(平日上りピーク1時間)の運行本数は16本で、そのうち4本が東横線(地下鉄副都心線)、12本が目黒線(地下鉄南北線、三田線)に直通する。目黒線へ直通するうち5本は新横浜始発で、7本が相鉄からの直通列車となる。現在、東横線では朝ラッシュに菊名始発の上り列車4本を設定しているが、これを新横浜線直通の急行列車に変更して運行する。

 また目黒線は朝ラッシュに上り列車を24本設定しており、それぞれ12本ずつ南北線と三田線に直通。また急行と各駅停車が交互に運行されている。そのため日吉駅始発列車の半分が新横浜線直通となり、各駅停車の全部ないしほとんどが新横浜駅始発、急行は相鉄直通列車になるとみられる。

 目黒線急行は現在、日吉~目黒間を各駅停車より5分短い約22分で結んでいるが、ダイヤ改正に合わせて各駅停車追い越し駅を武蔵小山駅から奥沢駅に変更することで、急行の所要時間を20分に短縮する。さらに奥沢、武蔵小山の両駅で各駅停車を追い越すことで所要時間を17分まで短縮した急行を6本設定するとしており、新横浜線直通急行列車がこれに充てられる可能性が高い。

 一方、相鉄新横浜線の朝ラッシュ運行本数は11本。そのうち4本が相鉄本線、7本がいずみ野線からの直通列車となる。直通列車の種別は特急(通勤特急)と各駅停車のみで、原則として本線からの列車は目黒線方面に、いずみ野線からの列車は東横線方面に直通する。

 本線からの列車を目黒線方面に固定したのは、先述の「JR・相鉄直通線」が本線の海老名始発で設定されているからだ。東横線・副都心線と埼京線はルートが重複する部分が大きく、両方面への直通列車が混在しては混乱を招きかねない。

 本線から4本、いずみ野線から7本という設定は、東横線直通列車4本、目黒線直通列車7本と逆転しているが、プレスリリースはいずみ野線の運行形態について「朝の通勤時間帯の一部列車を除き、東急東横線方面に乗り入れ」としており、朝ラッシュに限って目黒線にも直通することになりそうだ。