就活生として大事なのは
「自分らしい就活」
そのために学生が肝に銘じるべきは、「自分らしい就活」である。就活は他人と比べがちだが、大事なのはどの企業から内定をもらったかではない。将来のキャリア設計を考えるなら、新卒入社時には、人を育てる姿勢と仕組みがある会社を選ぶことが重要だ。
大手企業、有名企業、上場企業ばかり目指すのではなく、自分が成長できる環境や仕組みがあるかどうかをぜひ意識してほしい。それは地域創生に関わる地元の中小企業、社会貢献を重視する企業、新しい価値を生み出そうとしているベンチャーなど、キラリと光る会社かもしれない。
近年、多くの企業は社会における自社の存在意義(パーパス)をアピールしている。就活生も、ぜひ「自身が働くことのパーパス」を考えてみてほしい。それが「自分らしい就活」につながるのだ。
就活は子育ての集大成
親はどう接するべきか
就活生の親の多くは、子が小さい頃から一緒にスポーツ、習い事、受験などに取り組んできたのではなかろうか。子の就活はまさに「子育て」の集大成。子の成長や挑戦を見てきたからこそ、親は最も身近な応援団になってほしい。
ただし、親世代が就活をしていた頃と比べて社会は大きく変わった。就活に関して自分の価値観を子に押し付けるのはナンセンスだ。細かい口出しをしたり、他人と比べたり、子の判断を頭から否定したりするような発言は慎みたい。
一方、親世代もコロナ禍で在宅勤務が増えるなど、働き方が大きく変わった。働く姿を間近で見て、初めて親を「社会人の先輩」という目で見た子も多いだろう。親から食卓を囲んで仕事の話を聞くことは、子にとって就活への心構えを学ぶヒントになるはずだ。