男性より女性の方が
「直接言われた」「感じた」経験が多い

 また、男女それぞれに「直接言われた」あるいは「言動や態度から感じた」経験を聞いたところ、トップ5は次のようになっている。

<男性 上位5項目>
(1) デートや食事のお金は男性が負担すべきだ 29.4%
(2) 男性は仕事をして家計を支えるべきだ 29.1%
(3) 男性は結婚して家庭をもって一人前だ 28.7%
(4) 家事・育児は女性がするべきだ 26.9%
(5) 女性は感情的になりやすい 26.6%
<女性 上位5項目>
(1) 家事・育児は女性がするべきだ 40.8%
(2) 女性は感情的になりやすい 36.2%
(3) 受付、接客・応対(お茶だしなど)は女性の仕事だ 34.9%
(4) 親戚や地域の会合で食事の準備や配膳をするのは女性の役割だ 34.7%
(5) 男性は仕事をして家計を支えるべきだ 34.6%

 性的思い込みを直接言われたり、言動や態度から感じた経験は比較すると女性の方が多いようだ。

 ただ、誰かに言われたことはなくても、個々の意識は異なるようだ。例えば、前出の性的役割意識の思い込みの調査において、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」と思っている男性は48.7%で、「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」(34.0%)よりも低くなっている。しかし、「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」と直接言われたり、言動や態度から感じた経験があると答えた人は、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」よりも多い結果となった。

 これは、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」は男性自身も内面化が強い思い込みのため、周囲からこのように言われても違和感を覚えづらく、一方で「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」には反発を覚えている人が多いことの表れではないだろうか。

 内面化して反発を表明しづらいからこそ、「家計を支えるべき」という思い込みはよりツラいともいえそうだ。