就活生必見!立教大生における併願先も公開、「公務員業界」の採用動向Photo: PIXTA

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「親子で学ぶ注目業界完全ガイド」を転載し、一部加筆したものです。

就活で欠かせない業界・企業研究。本誌では注目16業界の現状と課題、求められる人材像を分かりやすく解説していく。業界・企業研究の最終回は「人生100年時代の働き方をサポートする業界」として、「公務員業界」を取り上げる。(ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部 松野友美)

安定だけで選ばず
研究が肝心

 スキルを磨いてキャリアアップするよりも安定して続けられる仕事がいい。高給かつ、休みはしっかり取りたい。慣れた環境や人間関係の中で働きたいから、エリアが異なる地域への異動は希望しない――。

 公務員志望者の中には、こうした志向を持つ人が少なくない。親も公務員の家庭だと、子は公務員を目指すことを後押しされる。

 公務員の仕事は多岐にわたる。前述のような転勤が少ない市区町村の地方公務員でも、窓口を訪れる市民への対応や、納税の確認、図書館業務、子育て支援など、さまざまな部署を経験する。

「安定」というイメージだけで就職先を選ぶと、就職後に実態とのギャップに悩む。大学内で有料の公務員講座を開講し、卒業生の公務員への就職実績も多い立教大学キャリアセンターの藤澤瞬氏は、「自治体や仕事内容を研究して、就職後に何をやりたいか、なぜその自治体を選ぶのか、よく考えた上で検討してほしい」と語る。そうすることで、就職をゴールとせずに自立して生きていけるようになるはずだからだ。