作家や演出家、世界的デザイナーの訃報も

 2022年は作家・文筆家の訃報が多く報じられた。

 芥川賞作家で無頼派として知られた西村賢太(1967年7月12日~2022年2月5日)、600冊を超える著作を残した西村京太郎(1930年9月6日~2022年3月3日)、アウトローからの視点に立ち続けた宮崎学(1945年10月25日~2022年3月30日)、『パパママバイバイ』など反戦・平和運動をテーマとした著作を多く残した早乙女勝元(1932年3月26日~2022年5月10日)。

 自公政権に批判的なコラムの多かった小田嶋隆(1956年11月12日~2022年6月24日)の訃報は銃撃事件の約2週間前。生きていたら何を書いたかとしのぶファンの声もあった。

 劇作家・作家・演出家として活躍した宮沢章夫(1956年12月9日~2022年9月12日)、ベストセラー『東電OL殺人事件』で知られるノンフィクション作家の佐野眞一(1947年1月29日~2022年9月26日)、国民的人気漫画を数多く生み出した藤子不二雄の一人、藤子不二雄A(1934年3月10日~2022年4月7日)も2022年に亡くなった。

 映画監督では、『EUREKA』の青山真治(1964年7月13日~2022年3月21日)。若すぎる死と惜しむ声が多かった。『血と骨』で日本アカデミー賞最優秀監督賞と優秀脚本賞を同時受賞した崔洋一(1949年7月6日~2022年11月27日)は1月に闘病を公表していた。

 ファッション界では世界的に活躍した三宅一生(1938年4月22日~2022年8月5日)、森英恵(1926年1月8日~2022年8月11日)の死去が続けて報じられた。

 芸能界では、昭和歌謡の「御三家」の一人、西郷輝彦(1947年2月5日~2022年2月20日)、ザ・ドリフターズの仲本工事(1941年7月5日~2022年10月19日)、テレビドラマ「太陽にほえろ!」などに出演した渡辺徹(1961年5月12日~2022年11月28日)の訃報が伝えられた。