(2)「日本の街はゴミが少ないけど、なぜ?」
多くの人が行き交う街なかでも落ちているゴミが少なく、その上ゴミ箱の少ない日本に対して、驚く外国人は多いです。きれいに保たれている公共のトイレや無数に設置される自動販売機の多さからも、海外の人は日本のきれいさや治安のよさを感じとります(外国では、自動販売機を設置すると盗難に遭うことが多いため、施設内以外にはあまり設置されていません)。
回答例
日本人は小さな頃から「箸の持ち方」「はさみの渡し方」など多くの礼儀を教わりますが、「ゴミはゴミ箱に捨てる / ポイ捨てしない」ことも小さな頃から言い聞かせられます。「他人に迷惑をかけてはいけません」という教えが一般的なので、街なかのポイ捨てはもちろん、トイレなどみんなが使う共有スペースもきれいに使うよう心がける人が多いです。
解説・補足
上記のような、日本の教育論やモラル的な観点からも回答できると思いますし、(1)で触れた神道の教えと関連づけて回答するのもよいと思います。
例えば神道では「気枯れ」とも書く「穢れ」という思想があります。穢れとは「清まっていない不浄の状態」を指しますが、穢れの状態であると、物質や精神は腐敗・腐食すると信じられるため、精神も身体も身の回りも風通しがよく、きれいで清まった状態がよいと神道ではされています。お相撲さんが試合の前に塩を投げますが、あの行為も土俵を清める行為であり、日本人のそういった思想が日本の街のきれいさにも関係していると思います。