株式投資で資産2億5000万円を築いている現役サラリーマン投資家の愛鷹氏。2008年から株式投資をはじめ、これまで通算66もの銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。“テンバガー・ハンター”の異名をとる。2021年は9年連続テンバガー達成。会社員として働きながらテンバガーを連発する【愛鷹式】超分散投資術を徹底解説した初の単著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)から、一部を抜粋・編集し、一度買ったら決算を都度確認するだけでほとんど売らない、というサラリーマンでも再現性の高い超シンプルな投資法を紹介する。

【お金を増やす】年金だけでは不安が募る老後資金…「配当金」に着目するイラスト:タラジロウ

「配当金」の項目もチェック

【前回】からの続き 決算短信の1ページ目で私が営業利益以外で見る数字に、「配当金」の項目があります。私の株式投資は、株価の値上がりで利益を得るキャピタルゲインではなく、配当金や株主優待などで利益を得るインカムゲイン狙いだからです。

ベネフィット・ワンの場合、1ページ目の「2.配当の状況」を確認すると、2021年3月期が⑦30円、2022年3月期(予想)が6円増配の⑧36円となっています。また、「配当性向」(1株あたりの年間配当金÷1株あたりの当期純利益×100)を計算すると、いずれの期間も約70%を維持しています。

配当性向は、企業が1年間に儲けたお金から、どれだけ配当金として株主に還元しているかを示しています。企業の大半は配当性向30~50%を目安に配当額を決めることが多いようですから、毎期のように増配があり、配当性向が高いベネフィット・ワンは、稼ぎ出した利益を株主に還元する姿勢が強い銘柄であることを示しています。

「配当金」をどう見るか?

利益の多くを株主に還元しようとする企業は、投資家から高く評価される傾向がありますから、株価が上がりやすく下がりにくいというメリットがあります。ただし、配当金が少ない、あるいは配当金がない(無配)、もしくは配当性向が低い企業が投資に値しないというわけではありません。

企業が力強く成長して、いち早く稼ぐ力をつけるために、お金を配当に回さず将来的な業績向上のために先行投資するケースもあります。とくに、創業間もないITやバイオ関連のサービスを展開する企業では、その傾向が強いです。

日本では無配のメルカリ(4385)が、その典型です。アメリカの巨大IT企業である3A2Mのうち、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOG、GOOGL)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、旧フェイスブックのメタ(META)は、いずれも無配企業です。アップル(AAPL)は無配ではありませんが、配当金は0.22ドル、配当利回り0.6%未満にとどまっています。【次回に続く】

※本稿は『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。