代替肉のデメリットとは?

 代替肉は、肉の味や食感に近づけるため添加物を多く使用している商品や、うまみやコクを出すために塩分が多く含まれている商品もあります。塩分量や添加物をチェックして選ぶと良いでしょう。

 また、動物性の肉には、植物性たんぱく質とは異なるアミノ酸が多く含まれています。その他にも、鉄や亜鉛、ビタミンB群などは、動物性の肉だからこそ摂取できる栄養素です。つまり、代替肉に変えることで、不足する栄養素が出てきたり、栄養バランスが偏ったりという懸念があります。

 代替肉だけを食べるのではなく、動物性のお肉と混ぜて使用したり、週に何回か代替肉を使用したりすると、栄養バランスの偏りを防ぐことができます。また、ビタミンB群が多く含まれる食材(サバ、サンマ、カツオ、納豆など)や、鉄が多く含まれる食材(アサリ、小松菜、ひじきなど)、亜鉛が多く含まれる食材(カキ、ホタテ貝など)を組み合わせて食べると良いでしょう。

代替肉の活用方法

 最近は、さまざまな代替肉がスーパーでも購入できるようになってきました。ひき肉のようなミンチタイプや、フィレタイプなど多様な大豆ミート製品があるので、料理に合わせて使い分けることができます。

(1)肉に混ぜて使う

 ミンチタイプは、ひき肉を使用する料理(ミートソースや麻婆豆腐など)に活用できます。しかし、ひき肉のように粘り気がないので、例えば、ハンバーグや餃子などを作る際には、肉と代替肉を混ぜ合わせて作ることで、肉のうまみや栄養素を残しながら代替肉を活用することができます。フィレタイプやブロックタイプは、ダイレクトに味わうことになるため、ミンチタイプから始めて、慣れていくこともおすすめです。

(2)普段の味付けで代替肉を使う

 フィレタイプやブロックタイプのものは、煮込み料理や炒め物に活用できます。普段のメニューや味付けをガラリと変えてしまうと、味が受け入れられなかったり、手間が増えたりして、継続するのが難しくなります。

 例えば、カレーやシチューの肉を代替肉にして、普段の味付けで肉を代替肉にすることをまずは試してみましょう。代替肉は特有の臭いが気になったり、物足りなさを感じたりする場合もあります。気になる場合は、いつもより少し味付けを濃くすると良いでしょう。また、一度水でもどしてから数回水洗いをし、絞って使うことでくさみが軽減されます。