【トレンド4】SDGs対応は本格化してくる。価値判断軸は大きく変わらざるを得ない
一方で、SDGsへの対応は、待ったなしである。地球環境の大変化によって引き起こされる気候変動は実際に、たとえば全世界で頻発する干ばつや山火事のニュースで見るように、人間の生活環境に対して多大な影響を与えている。CO2の排出量をはじめ、地球や地域社会などに対して害をなす行為を継続する企業に対しての社会からの厳しい目がさらに強まる。
さらに子どもの頃から、SDGsの重要性を学校で植え付けられてきた若手社員の価値観は、旧来の儲け至上主義を許容しない。社会から糾弾されない程度に最低限の投資をして、SDGs活動をしたことにして、アリバイ的に逃げ切ろうとする考え方自体が社内的に受け入れられなくなりつつある。新卒採用でも、応募する学生はこの点において企業を見る目が厳しくなっている。この傾向はどんどん強まる。
一方で、そうはいってもコストを抑え利益を上げなければならない事情が会社にはあるわけで、社内において、SDGsに関連する価値判断軸に対する意識の分断が生まれ、大きくなっていく可能性が高い。