「報・連・相」の大切さが伝わる「遺体発見⁉」エピソード

 犬の散歩をしていた人が、ぬかるんだ土地で人骨のようなものを発見して通報。すぐに警察が専門家チームと探知犬を派遣して大規模な捜査を開始したが、人骨と思われたものは、なんとジャガイモだった…。

 CAは保安要員でもあるので、私は安全従事者としての心構えやミスを限りなくゼロに近づけて安全な職場にしていくためのコミュニケーションについて講演することがあります。その最後に必ず紹介するのが、この「遺体発見!?」のエピソードです。

 これは海外のニュース記事で見つけたエピソードですが、もし、自分が通報者だったらどのような気持ちになるでしょうか。恥ずかしく思ったり、お騒がせしたことに対して申し訳なく思ったりするのではないでしょうか。

 私がこのエピソードを紹介するのは、警察の報道官のコメントがすばらしいからです。「通報者の注意深さは称賛に値する。遺体とみられるものを見つけた人は、同じように通報してほしい。それが野菜であることが判明した場合は、うちの警察犬たちがご褒美をもらえたことに感謝するでしょう!」

 通報者のいたたまれない気持ちに寄り添い、今後、通報を迷う人が出ないように考えられた愛情とユーモアのあるコメントです。

 仕事では「報・連・相」が大切だとわかっていても、徹底するのは難しいのが現実です。「そんなことまで報告しなくていいと言われてしまうのではないか」「連絡する内容が間違っていたら?」「見当違いの相談をしてしまったらどうしよう」というような不安や恐れが足かせになっているのも、理由ではないでしょうか。

 しかし、上司や先輩の立場からすれば、間違ってもいいからとりあえず報告、連絡、相談はしてほしいもの。もし、職場で報連相がスムーズに行われていないのであれば、報告者側の行動だけでなく、報告を受ける側の姿勢やコミュニケーションを工夫することで改善するかもしれません。

 この警察の報道官のコメントのように、ユーモアの力を取り入れたコミュニケーションは、風通しの良い職場や信頼しあえる人間関係を築く上できっと役立つはずです。