2位は中高年男性ターゲットの通販
5位はクルーズ旅行会社
2位は東京都に本社がある、夢みつけ隊で、平均年収は267.0万円だった。同社は、中高年男性をターゲットにした通販小売事業などを展開していて、健康器具や手足のサポーターなどの雑貨、健康食品などを販売している。平均年収は21年3月期の312万円から45万円下がった。22年3月期の売上高は5.5億円(前年同期比1.2億円減)で、コロナ禍の影響や通販業界に参入する競合他社が増加し、経営環境はますます厳しくなっている。
3位は、山口県に本社を置き、主にスーパーマーケット事業の管理・運営をするリテールパートナーズだった。同社は、山口県を中心に展開する丸久、福岡県を中心に展開するマルキョウ、大分県を中心に展開するマルミヤストアなど、地域密着型のスーパーを運営する企業の持ち株会社だ。平均年収は273.3万円、平均年齢は57.4歳、従業員数は9人。全員がスーパー事業を行う子会社から兼務出向という形で働いている。
4位はアザースで、平均年収は276.4万円。同社は愛媛県を中心にラーメンを主力商品とする飲食店事業を展開している。フラッグシップブランドである「麺鮮醤油房 周平」など直営店が国内3店舗、フランチャイズ店「麺鮮醤油房 周月」が11店舗ある(22年3月末現在)。コロナ禍の影響で客数が減るなど厳しい状況である一方、アメリカに新規フランチャイズ店開設の契約を締結したという。
5位はベストワンドットコムで、平均年収は280.1万円だった。同社はクルーズ旅行を多く扱うオンライン旅行会社として、主に個人顧客をターゲットに、海外・国内クルーズの乗船券やパッケージ旅行などを販売している。コロナ禍の影響は非常に大きく、20年7月期の売上高は11億円だったが、21年7月期は8395万円と大きく減少している。ただ、最新の22年7月期の売上高は2.5億円に増収となっていて、旅行需要の回復が期待される。
なお、今回、平均年収が400万円未満の企業は64社あった。最後に、この64社について業種別の傾向を確認しておこう。
業種別に集計すると、最も多かったのは「サービス」で20社あった。平均年収は353.3万円で、平均年齢は38.1歳だった。次いで、「小売業」が17社、「卸売業」が9社、「不動産」が4社だった。なお、都道府県別で見ると東京都が圧倒的に多く、31社あった。詳しくはランキングを確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)