短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。【がっちりマンデー!!】(TBSテレビ系)のSNSで、「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

100%目標達成「できる人」と「できない人」の決定的なシンプルな違い

アポロ11号の奇跡

 人類が初めて空を飛んだのが1903年。

 アメリカのノースカロライナ州キティホークでライト兄弟の弟・オービルが操縦するフライヤー号が12秒間、約36メートルを飛行し、動力飛行に初めて成功した。

 そのわずか66年後、人類は月面に降り立った。

 史上初の月面着陸は1969年、NASA(米国航空宇宙局)によるアポロ計画で発射されたアポロ11号だった。

「月面着陸」と「スペースコロニー」の決定的な違い

 この歴史的快挙の裏側にあったのが「ゴール設定」だ。

 アポロ計画の勢いに拍車をかけたジョン・F・ケネディ大統領の2つの演説がある。

 一つは、1960年代のうちに有人月探査計画を実現することを宣言した政府関係者に対する演説だ。

 1961年5月25日、ケネディ大統領は予算獲得に本腰を入れるため、上下両院合同議会で「国家的緊急課題に関する特別議会演説」と題した演説を行った。

 もう一つは、1962年9月12日に国民へ向けて行われた“We choose to go to the moon.(我々は、月に行くことを決めました)”のくだりで有名な一般演説。

 会場だったライス大学のライス・スタジアムは大歓声に包まれた。

 以来莫大な予算をつぎ込み、アポロ計画を推進。ついに1969年、アポロ11号によって人類は初めて月面に降り立ち、それは世界中に生中継された。

「原因解消思考」では必ずどこかで行き詰まり、宇宙へは行けなかったはずだ。

 飛行機は空気の浮力で飛ぶので宇宙では飛べない。

「原因解消思考」で、空気のないところでいかに浮力を得るかということを考えても問題は解決しなかった。

「最終目的逆算思考」で、空気のない宇宙空間を飛ぶまったく別の方法を考える必要があり、飛行機の延長線上ではない「ロケット」という飛行物体の開発が行われた。

人類が月を超えていない理由

 それから50年以上経ったが、人類はまだ月を超えていない。

 1979年に放送開始された人気アニメ『機動戦士ガンダム』では2045年から人類がスペースコロニー(宇宙植民地)に住み始めた設定になっている(諸説あり)。

 わずか66年で飛行機から月面着陸まで進んだのだから、放送開始から66年後の2045年には宇宙に住む時代になってもおかしくないと考えたのかもしれない。

 イーロン・マスクが火星移住計画を掲げているものの、実現にはまだ時間がかかりそうだ。

 それは明確なゴール設定がないから。

 目標達成へのシンプルな法則がここにある。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)