戦国時代における
三大新興宗教とは
NHK大河ドラマ「どうする家康」では、先週と昨日放送の回は、桶狭間の戦いの4年後に起きた「三河一向一揆」がテーマだった。今回はそのあたりを解説するとともに、ドラマで出てくるような三河武士のうち、大名とか旗本でなく「平凡な武士」になった人々が江戸300年、どんな生活を送ったのか紹介したいと思う。
西三河をだいたい押さえて妻の瀬名と子どもたちを今川家から取り戻した家康だが、手元不如意である。そこで、家臣たちが焦って、年貢を免除され自治を認められていた一向宗(浄土真宗)本證寺から米を奪った。
寺では取られた米を奪い返し、使者を斬るなどしたので、家康やその側近は対決姿勢に出たが、本證寺の住職である空誓は、蓮如の曽孫という実力者。渋々、家康に服していた名門吉良氏や松平一族の不満分子、さらには家康の家臣で一党に門徒が多い者を誘って抵抗したので、大事件に発展した。