8カ月登院せず
ガーシー砲は不発

 そうしたなかで捜査2課は同12月24日、任意での事情聴取を要請。今年1月11日には関係先を家宅捜索していた。これを受けて同12日、動画で「3月上旬に帰国します。弁護士と僕の秘書が警視庁に(事情聴取を受けるという)その旨をお伝えしに行きました」と表明していた。

 しかし1月23日からの通常国会も欠席。業を煮やした尾辻秀久参院議長は同30日、議院への出席を求める74年ぶりの「招状」を旧NHK党側に手渡す。結局、これにも応じることがなかったため、懲罰委員会は2月21日、懲罰として「議場での陳謝」を決定。3月8日に本会議が設定され、当初はガーシー容疑者も応じる構えを見せていたが結局は拒否し、同15日の参院本会議で「除名」が採決された。

 28万票余を託されたものの、約8カ月にわたり一度も登院しなかったガーシー容疑者。「政治家の闇を暴く」と気炎を上げていたが、ただ参院を振り回しただけで、期待に応えることなくガーシー砲は不発に終わった。