開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたロングセラー『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。
長文で「推察しながら読む力」を身につける
中学入試で出される国語の長文読解は、年々長くなっています。
とくに男子校ではその傾向が強く、近年では、およそ6000~1万字程度の長文を読まされます。
レベルが高い中学ほど長文であることが多く、しかも大問題が1つだけというケースがしばしば見られます。
その問題しか出ないのだから、それが読めなくてはまったく勝負になりません。
こういう問題に挑むときに求められるのが、マクロで読む力です。細かい分析はさておき、大きな流れをつかむのです。
途中でわからない記述があったときに、そこで止まっていたら時間切れになってしまいます。
その不明点は置いておき、読み進めて文章の全体像をしっかりと理解する必要があります。
少しくらいわからないことがあっても推察しながら読み進める力は、普段から長文に触れていないとなかなか身につきません。
読書嫌いの男の子にはしんどい作業ですが、だからこそ、それをやっているのとやっていないのとでは大きな差がつきます。
1日10分程度でもかまわないので、小説などを読む習慣を持たせるようにしましょう。