「条件つき」で相手を認めれば
素直に意見を聞くようになる
「自己正当化」タイプはプライドが高く、自分は絶対に悪くないと思っているため、責めるのは逆効果。責めるような言動をすれば、即座に猛反撃が返ってきます。
このタイプには、ずばり「条件つきで認める」という方法が効きます。
いきなり間違いを指摘するのではなく、「あなたの立場からすると」という条件つきで、まずは相手を認めてあげるのです。そのうえで、こちらの意見をやんわりと伝えてあげると、反発心をあおることなく、意外なほど素直に聞いてもらえます。
たとえば、冒頭で紹介したスケジュール表の入力ミスを指摘するとしましょう。
「あなたの立場で考えれば、別の人が入力ミスをしたということになりますね」
などと、まずは、条件つきで相手の意見を認めます。そのうえで、
「でも、あなたが確認をし忘れた可能性だってありますよね」
と、やんわりと、相手がミスをした可能性について指摘をするのです。
このひと手間をかけるだけで、相手の反応はまったく変わります。いったん自分の意見が認められたことで警戒心が薄れ、素直に意見を聞くことができるわけです。
また、このタイプとは言い争いになることが少なくありません。ムダな争いを避けるためにも、自分が指示した内容や相手が言った内容を「メモしておく」のです。
相手がなかなか非を認めない時は、メモ帳を開いて、
「ほら、ここにちゃんと書いてありますよ」
などと証拠をつきつけると、さすがに言い逃れはしづらくなるようです。