もっと効果を高める!
歯ブラシと歯磨き粉の選び方
●おすすめの歯ブラシ
歯ブラシを選ぶポイントは3つ。1つめは、隅々まで磨けるようヘッド部分が小さいこと。2つめは、かたさが普通で毛先が平らなこと。3つめは、操作しやすいようハンドルがまっすぐなこと。基本的に歯ブラシは形がシンプルなほうが磨きやすくおすすめです。
歯磨き粉については、成分を確認して目的に合うものを選びましょう。歯周病予防ではプラーク除去が重要なので、薬用成分はあまり必要ではありません。また、高発泡で香味が強いと、爽快感に惑わされて磨き方が不十分になるので、低発泡、低香味のものを少量使ってしっかりプラークを落とすようにしてください。虫歯予防効果のあるフッ素は多いほうがベター。研磨剤は歯を傷つけることがあるので、ブラッシング圧に注意を。
●歯磨き粉に含まれる主な成分
歯磨きだけじゃダメ!
舌を磨かなければ意味なし
口の中にはたくさんの細菌が生息しているとお伝えしましたが、一番繁殖しやすい場所が舌の上になります。ではなぜ、そんなに細菌が繁殖してしまうのでしょうか。
舌の表面は凸凹のある絨毯構造になっており、その凸凹に食べ物のカスが付着しがち。おまけに表面積が広いので、大量の食べカスをキャッチしてしまうのです。そういった食べカスや、さらには唾液の成分、微生物などが付着することで、舌に細菌が繁殖していきます。すると、舌の表面が白い苔状のものに覆われます。これが「舌苔(ぜったい)」。舌で増えた細菌などが堆積してできたものです。
細菌などのかたまりであるがゆえに、舌苔は口臭の原因にもなる厄介なもの。とはいえ、舌を掃除することで、比較的簡単に落とすことができます。そこで、おすすめしたいのが「舌磨き」です。
舌磨きのポイントは、専用の舌ブラシを使うこと。毛先がやわらかく、舌の表面にフィットする形状なので効率よく除去できます。ブラシタイプやヘラタイプなど、舌ブラシにはいろいろな種類があるので、自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
次に磨き方ですが、やり方はとても簡単。舌の中央を10回、左右それぞれに10回、上から下へ一方向に力を加えずになでるようにこすります。これを1日1回行うだけ。歯周病予防だけでなく口臭が気になる人は、1日1回の舌磨きをぜひ試してみましょう。
●正しい舌の磨き方