明治学院はどんな雰囲気?
外見にミッション系の華やかさはあるけれど、まじめで浮わついていない人が多い。第一志望で入ったという学生は少数派。「ここまでだったらランクを落としてもOKかな、という感じで入った人が多い」(社会学部生)。とはいえ、学歴コンプレックスでウジウジした空気はない。
「大学の知名度が低いのが逆にいい。他人に干渉されないポジションでマイペースに過ごせるからイキがる必要はないし、上昇志向も薄いんだと思う」(心理学部生)。「ソツのない奴が多い。逆にいうと、面白い奴は浮く。浮かない人間になれるかどうかが、大学生活のキモ」(社会学部生)だとか。
お金持ちの比率はけっこう高いが、仕送りなしで奨学金とバイトで頑張っている学生もいたりする。白金キャンパス生の一人暮らしは目黒、五反田、品川エリアに散っている。戸塚では大学周辺に住む人が多い。キャンパスを移行しても引っ越しせずに済むように、蒲田や大森など、横浜・白金の中間地点で部屋を借りる学生も少なくない。附属生は特に目立たない。
サークル参加率は6~7割。サークルの本拠地は横浜なので「白金キャンパスに移行してもサークルに参加している人は普通に戸塚通いをする」(心理学部生)。ボランティアや音楽系サークルの活動は盛んで、中でも約80人の大所帯サークルである管弦楽団は学内外で有名。大ホールで1500人を前に年2回の定期演奏会を行う。
武蔵大学はどんな雰囲気?
クラスの中の中堅的な存在で、しかも、高校生気分のまま肩書だけは大学生になったタイプの集まり。「遊びたいって気持ちを持ちながらも、心のどこかで『勉強もしなきゃ』と思っている。そんなどっちつかずなところがダメ」(人文学部生)という声もあるが、似たようなタイプの中で、ハメを外さず、仲良く過ごしたければ最高の環境。何はともあれ少人数でコンパクトな学内なので、友達はサークルでも語学クラスでもすぐにつくりやすい。
とはいえ「一人で過ごしている人がいても特に浮くわけではない」(社会学部生)と、集団行動の圧力があるわけではないようだ。「学校に行って友達や知り合いと出会わない日はまずない。ほとんど高校に通うノリ」(経済学部生)。MARCH落ちの学生が多いが、大学コンプレックスはさほど強くない。ただ、「個性的とはいえない人が多いので、ときどきMARCHどころか、日東駒専にさえ憧れを抱くこともある」(人文学部生)とか。
圧倒的に自宅通学が多く、地方出身者は少ない。一人暮らしは西武池袋線沿いで5万~7万円程度が家賃の相場。男女比はほぼ半々。「男はあんまりお金を持ってない。女の子のほうが『いいところのお嬢さん』という感じの子が多い。それをひけらかしたりはしないけど」(人文学部生)、「みんな地味。駅前のマックにいると、どれが武蔵の子で、どれが日芸(日大藝術学部)の子か、ひと目でわかる」(経済学部生)。サークル・クラブ数は多くはないものの、所属率は高い。伝統的な文化系、体育系サークルが手堅くやっている。