50Km!日本一渋滞する御殿場IC→横浜町田IC

 上りの1位は、東名高速道路の御殿場ICから横浜町田IC間だ。ピーク時の渋滞長はなんと50Km! GW中に「日本一渋滞する区間」となりそうだ。通常なら約30分で通過できるところ、ピーク時は約2時間かかり、5月5日(金曜日)15時頃がピークの見込みだ。

2023年GW「渋滞がひどい高速道路」ランキング【関東~中部】上り1位は日本一の渋滞区間!Photo:PIXTA

 綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)のある海老名ジャンクション(JCT)~横浜町田IC間は、国土交通省が発表している「インター区間別の渋滞ワーストランキング」1位の常連。いわば「渋滞の絶対王者」だ。途中の「大和トンネル」前後にはなだらかなサグがあり、次々と速度を落としたクルマが先頭となって、徐々に長い渋滞につながる。

 この場所は東京圏の出入り口となっていて、1日13万台もの車が集中して通過することが根本的な原因だろう。そのため、5月7日15時に2度目のピーク(渋滞長45km)を迎えると予測されている。

 なお現在、国内屈指の渋滞発生スポットである大和トンネル周辺は、改善に向けて動いている。綾瀬SICが21年に開業したことで、横浜町田ICに集中していたクルマが分散された。また、トンネル前後で「付加車線」(一部区間のみ増える車線)が新設された。この先、渋滞王者の汚名が返上されるのか、期待したい。

 さて、この区間の渋滞を回避する方法はあるのだろうか? NEXCO中日本では、5月5日は御殿場ICを10時よりも前、もしくは翌日1時以降に通過する場合の所要時間を約45分と予測していて、これらの時間帯の利用をすすめている。

 ただし前述の通り、この区間はGW中、ほぼずっと混雑が続くと考えた方がよいだろう。

 もし一般道で行くとすれば、北側に並行する国道246号はさほど広くなく、南側の中原街道も、横浜市瀬谷区から大和市に入ってすぐ対面通行になる。渋滞から逃げる選択肢はあまりなく、横浜市内から移動する場合は、戸塚道路→藤沢バイパス→新湘南バイパス→茅ヶ崎中央ICから圏央道→海老名南JCTから新東名、というルートくらいだろうか。新東名が、海老名南から東側(東京方面)へ延伸されるのを待ち焦がれている。

 最後に、道路交通状況は事故や気象などの影響で刻々と変化する。出発前や移動中は、最新の道路交通情報を確認してほしい。また、ドライバーのちょっとした心掛けが渋滞の緩和につながる。交通混雑期には事故が多発するので、くれぐれも安全運転と早めの休憩を心掛けてほしい。

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