食文化や町並み

モンゴルの食文化とおすすめの料理

成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポート羊肉のステーキ。遊牧生活では手で持ってかぶりつくのが基本。 ナイフとフォークでは「食べた気がしない」というモンゴル人も多いのだとか

 モンゴルでは人々が遊牧民として暮らしてきた歴史があり、牛や馬、羊などの家畜が生活を支えてきました。そのため、食事の基本は乳製品の「白い食べ物」と肉類の「赤い食べ物」。遊牧民の人々は、1年のなかで草が青く茂り家畜が肥えてくる6月以降に肉を干したり乳製品で保存食を作ったります。そのため夏はおもに乳製品を、冬は肉類を食べて過ごすそうです。

 モンゴル料理の味つけはシンプルに岩塩のみであることが多く、日本人の口にもよく合う素朴な味わいです。滞在中にたくさんのモンゴル料理を食べ、特に気に入ったのはミルクティーで水餃子を煮た「バンシタイ・ツァイ」と羊肉のチャーハン「ボダータイ・ホールガ」。珍しい食材を使っているわけではないものの、日本ではなかなか味わえないため一度試してほしい料理です。

成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポートバンシタイ・ツァイ。ミルクの優しい甘味と塩味が絶妙
成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポートボダータイ・ホールガ。日本のチャーハンよりも肉と脂のうま味が強い
成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポート蒸し餃子「ボーズ」もおいしい
モダン・ノマズ
バンシタイ・ツァイやホルホグ(羊肉の蒸し焼き)など、本場のモンゴル料理が食べられるレストラン。市内に複数店舗があります。
住所 Baga Toiruu2
電話番号 011-318-744
営業時間 11:00~24:00(土日 ~23:00)
URL http://www.modernnomads.mn/
成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポート牛骨スープと羊肉のホットポット。写真左下にあるタレは鍋に入れたり、肉や野菜をつけたりして食べる

 前述したとおり、モンゴル料理は乳製品と肉類がメインなので、なかなか日本のようには野菜を摂ることができません。滞在中に野菜が恋しくなったときにおすすめなのがホットポット(火鍋)。ウランバートル市内にある「ブル(The Bull)」では、スープは10種類ほど、肉は牛、羊、馬から選べ、野菜や麺、餃子なども個別に頼むことができます。ひとりにひとつ鍋が提供されるので、気を遣うことなく食べられるのも嬉しいポイント。

 ホットポットといっても、モンゴルではあまり辛い物を食べる習慣がないためほとんどのスープは辛くありません。辛い物が好きな方はスパイシースープを選ぶことができます。

ブル(The Bull)
住所 Seoul St. 23, 3rd Khoroo, Sukhabaatar District
電話番号 70-110-060
営業時間 11:30~23:30
URL https://www.facebook.com/thebullhotpot