また、GPTAppは、プロンプトから簡単なWebアプリを作って、その場で動きを確認でき、ソースコードも確認できるサービス。プロンプト次第で、入力フィールドやボタン類も表示できるので、より高度な処理が可能だが、複雑すぎたりプロンプトが曖昧だったりすると動かないこともある。
筆者は、細かな文字や詰まった文章を読みにくいディスレクシア(失読症)の人向けに、入力された文章を、読みやすいレイアウトにするアプリ(https://cgptapp.com/Show/1684805456616307)を作ってみた。これはごく単純なものだが、実際のディスレクシアの人は個々に症状が異なるため、自身でプロンプトを改良して、読みやすい表示に変えていくことも可能だ。一般の人が、従来のプログラミング環境を使う前提では難しかったことが、AIで実現されていく一例かもしれない。
360度パノラマ画像生成AI
画像生成の分野も進化が著しいが、プロンプトから360度のパノラマ画像を生成できるサービスを少し以前より提供しているBlockage LabsのSkybox AIは、新たに、フリーハンドで描いたラフスケッチを加えることで、よりイメージに近い360度パノラマを作れる機能を追加した。
360度のまま利用しなくても、トリミングできる範囲が広がるため、一部を切り取ってイラストの背景に使うなどの用途も考えられるだろう。
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リアルな歌付き楽曲生成AI
AIを利用した楽曲生成も台頭してきている。アニメ的なアバターごと生成するようなサービスもあるが、ここでは、作られる曲調や歌い方を個人的に気に入っているsongRを紹介しておきたい。
百聞は一「聴」にしかずで、サンプルを聴いていただくのが早いかと思うが、息継ぎやタメのようなディテールまで生成されている印象があり、なかなか興味深い。
興味のある方は、ChatGPTとsongRやMidjourney AIを組み合わせて作った歌詞付きのミニアルバム的な「On the Edge of Perception(知覚の淵にて)」を公開しているので、ご視聴いただけると幸いである。
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上の動画は、songRで生成した曲を、仮想歌手・エミリーが実際に歌っている声である。本当にこういう歌手が存在するかのような歌ができあがった。