
転職活動の面接では「雑談」もおろそかにしてはいけない。アイスブレイクで垣間見える人柄やコミュニケーション能力が、採用に影響を与える可能性もあるからだ。つい無難に天気の話でお茶を濁しがちだが、相手の印象に残り「この人と一緒に仕事がしたいな」と思わせるためには、どうすればいいのか。転職を考え中の田中君とAIサービス「転職デビル」の会話から探っていこう。※本稿は、安斎響市『転職する勇気 「強み」がない人のための転職活動攻略マニュアル』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
面接のアイスブレイクで
「天気の話」がNGな理由
「田中君さ、もし一次面接に呼ばれたら、最初にどんなことをしゃべる?」
「それは…元気よく自己紹介とか?」
「まあ、間違ってはいないけど、それだとほとんど大学生の就活レベルだ。いきなり自己紹介から入るのはちょっと堅苦しいよね。中途採用の面接って、「試験」というよりは「ビジネスの打ち合わせ」に近い雰囲気で進むんだ。
大きめの会議室の真ん中にポツンと小さな椅子があって、その横に立って丁寧にお辞儀をするところからスタート…という形式ばった面接はかなり稀で、もうちょっと普段の社内会議などに近い。そうすると、何かアイスブレイク、欲しくない?」
「アイスブレイク!僕の苦手なやつだ…」
「田中くんは、例えば会社の打ち合わせだと、アイスブレイクで相手にどんな話題を振る?」
「あんまり考えたことないけど、無難に天気の話とか?」
「それダメ?絶対ダメ?ダメ絶対?センスゼロ!マイナス5億点!」
「えー、そんなに全否定しなくても」
「いいかい?アイスブレイクで天気の話をするというのは、もっともコミュ力の低いヤツがやることだ。絶対ダメ?ダメ絶対?」
「じゃあ、どうすれば…?何か良い話題があるの?」
「例えば、その会社の最新ニュースや、業界の大きな動きとか、そういうのを事前に拾っておいて、ちょっと話題に出すんだよ。それだけでいい」
雑談は楽しませたもん勝ち
「仲間意識」を獲得することが重要
「その会社のニュース?」
「中途採用の面接に来た人が、いきなり『あ!そういえば、創業50周年おめでとうございます!』とか言い出したら、面白くない?」
「面白いというか、予想外でびっくりしそう」
「それが大事なんだよ。面接官は『コイツ、よくそんなこと知ってんな!』と思うわけ。もちろん、これを言ったからといって何か決定打になるわけではないけどさ、どう思う?
面接の最初に『最近、ちょっと寒くなってきましたねぇ~』って話をし始めるヤツと、同じタイミングで、どう考えても会社の中の人しか気にしていない『創業50周年の話』をするヤツ。面接終わった後に、どっちが記憶に残る?」
「それは、間違いなく、『創業50周年の話』の方だね」