転職の面接で落ちる人は雑談で「天気の話」をしてしまう。では、受かる人は何を話す?写真はイメージです Photo:PIXTA

転職活動の面接では「雑談」もおろそかにしてはいけない。アイスブレイクで垣間見える人柄やコミュニケーション能力が、採用に影響を与える可能性もあるからだ。つい無難に天気の話でお茶を濁しがちだが、相手の印象に残り「この人と一緒に仕事がしたいな」と思わせるためには、どうすればいいのか。転職を考え中の田中君とAIサービス「転職デビル」の会話から探っていこう。※本稿は、安斎響市『転職する勇気 「強み」がない人のための転職活動攻略マニュアル』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

面接のアイスブレイクで
「天気の話」がNGな理由

「田中君さ、もし一次面接に呼ばれたら、最初にどんなことをしゃべる?」

「それは…元気よく自己紹介とか?」

「まあ、間違ってはいないけど、それだとほとんど大学生の就活レベルだ。いきなり自己紹介から入るのはちょっと堅苦しいよね。中途採用の面接って、「試験」というよりは「ビジネスの打ち合わせ」に近い雰囲気で進むんだ。

 大きめの会議室の真ん中にポツンと小さな椅子があって、その横に立って丁寧にお辞儀をするところからスタート…という形式ばった面接はかなり稀で、もうちょっと普段の社内会議などに近い。そうすると、何かアイスブレイク、欲しくない?」

「アイスブレイク!僕の苦手なやつだ…」

「田中くんは、例えば会社の打ち合わせだと、アイスブレイクで相手にどんな話題を振る?」

「あんまり考えたことないけど、無難に天気の話とか?」

「それダメ?絶対ダメ?ダメ絶対?センスゼロ!マイナス5億点!」

「えー、そんなに全否定しなくても」

「いいかい?アイスブレイクで天気の話をするというのは、もっともコミュ力の低いヤツがやることだ。絶対ダメ?ダメ絶対?」

「じゃあ、どうすれば…?何か良い話題があるの?」

「例えば、その会社の最新ニュースや、業界の大きな動きとか、そういうのを事前に拾っておいて、ちょっと話題に出すんだよ。それだけでいい」

雑談は楽しませたもん勝ち
「仲間意識」を獲得することが重要

「その会社のニュース?」

「中途採用の面接に来た人が、いきなり『あ!そういえば、創業50周年おめでとうございます!』とか言い出したら、面白くない?」

「面白いというか、予想外でびっくりしそう」

「それが大事なんだよ。面接官は『コイツ、よくそんなこと知ってんな!』と思うわけ。もちろん、これを言ったからといって何か決定打になるわけではないけどさ、どう思う?

 面接の最初に『最近、ちょっと寒くなってきましたねぇ~』って話をし始めるヤツと、同じタイミングで、どう考えても会社の中の人しか気にしていない『創業50周年の話』をするヤツ。面接終わった後に、どっちが記憶に残る?」

「それは、間違いなく、『創業50周年の話』の方だね」