企業の本当の姿を見極める!就活生が取得したい「財務会計系」「法務系」資格外からは見えない企業の体質を知るためには、財務会計、企業法務の知識が欠かせない。資格取得、検定合格を目指しながら、志望業界や企業を選ぶ目を養おう! イラスト:ソノダナオミ

志望企業を理想やブランドイメージだけで選ぶと、思わぬミスマッチに出くわすリスクがある。企業の財務会計や法務に関する資格・検定の勉強を通じて、外から見えにくい企業の体質を分析する能力を養おう。「簿記は難しい」という人でも大丈夫。就活生に取得をおすすめする財務会計系、法務系の資格・検定を、880以上の資格を保有する資格コンサルタントの鈴木秀明氏に紹介してもらった。

「企業を分析できる」就活生は一目置かれる!

 就活で志望企業を決めるとき、あなたはどんな基準で選んでいますか? やりたい仕事ができそう、ブランド力がある、待遇が良い、社風が好き……などなど、さまざまな見方があると思いますが、やはり「安定性」「収益性」「成長性」といった企業の体質を知っておくことは大切です。

 今回は、こうした企業の外からは見えにくい実態を見極めるための分析力が身に付く、財務会計系法務系の資格や検定をご紹介したいと思います。これらの知識は、どのような業界を志望する場合でも企業分析をする際に役立ちますし、前回ご紹介したIT系資格と同様、就職してからも有効な武器になります。

 多くの企業がグローバル規模での熾烈(しれつ)な競争にさらされている中、ビジネスで使う数字の見方や企業と社会の信頼関係を維持するためのコンプライアンスをある程度理解している人材は、企業としても一目置く存在であるはずです。
 
 とはいえ、経済や経営、法学を専攻しているわけでもなければ、財務諸表や企業法務になじみがないという学生が大半だと思われます。ですので、まずはこれらに触れるきっかけかとなる資格・検定から紹介していきましょう。