松尾一也 著
また、内臓疲労も相当たまっているはずです。
いつもの過食、酒の飲みすぎのツケが確実にまわってくる年頃が50歳です。
私は定期的に伊豆にある「やすらぎの里」という断食施設で半断食をします。当たり前に3食、好きなものを食べている習慣を一度、ストップしてみると最初は戸惑いますが、次第に胃腸や副腎の疲労が取れてくると、自然に脳の疲労も取れてくるのです。
脳の疲労が取れてくると、今度は心の疲労が解放される感じがしてきます。
タモリさん、ビートたけしさん、福山雅治さん、オバマ元大統領など一日一食の人がいつまでも若いという事実にも驚かされます(摂食障害にならないように断食は専門家の指導の下に実践することをオススメします)。
とにかく、50歳を過ぎたら勇気をだして惰性のすべての習慣の「ストッピング(立ち止まり)」をしないと蓄積された疲労は抜けないものです。
この爽快になる感覚をつかんでおくと「再起力」が身につきます。
本来、50代はまだまだ元気で英気溢れる世代です。
スケジュール帳の30%は
白いほうが良い
枯れる人=いつも予定が埋まっている
50代は最も脂ののった年頃で、あちらこちらの任務を果たさなければならないことが多いものです。
私の知人もスケジュール表が真っ黒で、超売れっ子です。
社会から必要とされるということは、実に自己重要感を高めてくれます。
私も講演や研修の依頼があった時に、脳の奥から「ピュー」と快楽ホルモンが湧いてくる感じがします。
しかし、50代で見極める必要があるのがスケジュールです。
予定がやみくもに埋まっている=活躍しているという錯覚です。
実っている人はいつもどこか余裕があります。
例えば、この日にいい音楽会があるけど行きませんか?などの貴重なお誘いがあった時、「ああ、いいですね。参ります」と応えられることも実りの重要な要素になります。
いつも「あ~、先約がありまして」を繰り返していたら、もう誘われないでしょうし、本当は行きたい自分自身が残念です。
スケジュール帳の30%くらいはいつも余白がある方が、次の新しい種をまく有益な活動に充てられます。
本当に怖いのは日々、駆けずり回っていたのに、ある時から一切、仕事がなくお呼びがかからない現実です。
アウトプットだけではなく、インプット重視のスケジュールに変換しましょう。