20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

日本女子大学のキャンパスはどんな雰囲気?

 2021年、川崎市にあったキャンパスが移転し、都心の目白キャンパスに4学部15学科の全学部が統合された。

 キャンパスのある目白は、山手線の内側に位置する高級住宅街だ。近くには学習院大学があり、やはりハイソな雰囲気である。有名なケーキ屋や和菓子屋も多数ある。とはいえ、目白駅から徒歩約15分、護国寺駅・雑司ヶ谷駅から徒歩約10分かかるので、実は目白と言えるのかは怪しいところだ。「地味に遠い」との学生の声もある。

 だが、周囲の治安はいいし、日本女子大はやっぱりオシャレだ。レンガ塀に囲まれたキャンパスの中には、ステンドグラスが美しいロマネスク調の建物「成瀬記念講堂」など歴史的な建造物から高層棟まで、さまざまな校舎がびっしりと立ちならんでいる。歩道橋を渡ると体育館があり、ボルダリングができる壁やトレーニングマシーンがある。

 キャンパスの敷地は狭く、「雰囲気が高校っぽい」という声も。エレベーターが設置されていない建物もまだ存在し、食堂が閉まる時間も早い。ドラマのような“キャンパスライフ”に憧れて入学すると、肩透かしを食らうかもしれない。ただ敷地の狭さに対しては、「教室移動のとき便利」と考えることもできるので、一概にデメリットとも言えない。

 統合に合わせてキャンパス内も変化。2019年には地上4階地下1階建ての新しい図書館と、学生滞在スペース「青蘭館」が開館し、特に図書館は「新しくなり綺麗」と好評。2021年3月には、大学OGで世界的な建築家である妹島和世が設計した新学生棟「杏彩館」が完成した。