どの都道府県出身にも万能で使える「公式」とは?
ポイントは、名物などを具体的にほめたあと、「何より、ひとがやさしい」「今、いちばん行きたい場所です!」でシメること。これはどの県でも有効です。
「名物がわからない」という読者のために、本書では「47都道府県のほめポイントリスト」を用意しました! どの県でもほめられるように準備しておきましょう。
このように、「出身地ほめ」はたいていの場合、万能なのですが、最初の聞き方には、ちょっとだけ気をつけたほうがいい。
中にはいきなり「どこのご出身?」と聞かれたら、探られているような気分で不快になる方もいますし、また、中には出身地コンプレックスを感じている人もいるからです。その辺りの切り出し方は、相手の感情を探りつつ、注意しながら進める必要があります。
慎重に行くなら、基本ルールとしては、
① 自分の出身地を先に開示する
②「○○(会話をしている場所)の出身ですか?」と最初に聞いてみる
というのがよいと思います。
名古屋で会っているなら、「僕は大阪出身なんですけど、○○さんは名古屋の方ですか?」という感じ。ただし、自分自身は「会話している土地」の出身じゃないことが前提となります。そうじゃないと、「僕は名古屋の人間なんですけど、おたくはヨソモノ?」みたいに受けとられてしまうリスクがあるからです。
もしも出身地をたずねて、「北の方です」とか「関西です」といった漠然とした答えが返ってきた場合は、何らかの理由で出身の都道府県を言いたくないということでしょうから、それ以上追求しないほうがいいでしょう。
「名古屋(会話をしている場所)、どうですか? もう長いんですか」というように別の話題にすぐに切り替えて、気まずさを残さないようにすることが大切です。