ストレスまみれの現代社会では、体のどこかに不調を感じるほうがむしろ自然かもしれない。中でも、胃腸はストレスの影響を受けやすいとされる臓器。人知れず切実な悩みを抱えている方も多いだろう。
そんなしんどい「お腹の悩み」を、消化器内科の名医にスッキリ解決してもらう当シリーズ。「下痢編」「便秘編」に続いて、今回は「医者に行くべきタイミング編」をお届けする。
様子見で取り返しのつかないことに?
医者へ行くべきタイミングとは
病院に行くのは、正直、面倒くさい。慌ただしい日々の中、わざわざスケジュールを確保するのも、診察までの長い待ち時間に耐えるのも、できれば避けたいところ。ましてや、これまでのコロナ禍では、感染を恐れるあまりに、受診をためらう人も多かっただろう。
調子が良くないことを自覚しながらも、“様子見”を決め込み、結果、深刻な事態に……ということもあるかもしれない。後悔しないためには、どのタイミングで医者に行くのがよいのだろうか。
先頃『消化器内科の名医が本音で診断 「お腹のトラブル」撲滅宣言‼』(双葉社)を上梓した、湘南いしぐろクリニック院長の石黒智也氏は語る。
「僕は、『悩むくらいならサッサと医者!』だと思っています。『重篤な病ではない』『薬で治る』などと医者から太鼓判を押されたら、大部分の心配事は解消されるわけですから、逆に安心ですよね。仮に重い病が見つかったとしても、早期発見ならば治療できる確率が格段に上がります。
けれども、患者さんにとっては、医者に行くのはハードルが高いのも承知しています。医者は痛いことをする人というイメージもありますからね……。そこで、“行き時”がわからない方に、『いつ行くか?今でしょ!』のポイントを3つ挙げたいと思います」