(1)症状が出てから1週間以上たってもよくならない場合
(2)症状が出てから3日~4日たって、どんどん悪化している場合
(3)最初の症状に加えて、他の症状が出てきた場合
「このいずれかに該当する場合は、速やかに受診です。特に、胃腸の不調ならば消化器内科、できれば内視鏡検査をやっているクリニックを訪ねてください」
自己判断のひとつの基準としては「症状がどれくらい続いているのか?」が大事だそう。
「様子見は3日から1週間以内。その後は、ご自身の感覚に従って構いません。『前より悪くなっている』あるいは『全然よくならない』と感じたならば、『医者へGO!』のサインです」
症状に波があるのはまだいい
医師が言う「マズい痛み」とは?
石黒医師によると、患者が胃腸のことで何かしらの症状を訴えた場合、触診は欠かせないとのこと。医者が患者のお腹を触るのは、どの臓器にどの程度の痛みがあるのかを見極めるため。医者の『押す』は“臓器に触るほどの強い力で押す”だという。
「患部に膿がたまるなどの炎症が起きていて、今すぐ治療が必要なケースは、お腹を押した瞬間にわかります。押すと顔色が変わるほどに、痛いからです。
逆に『さっきはあのへんが痛かったんだけど、ここもよく痛くなって、前はそっちも痛かった』という具合に、痛みが移動しているケースもあります。例えば、過敏性腸症候群。これは、腸の動きが強い時に、いろんなところが痛むのが特徴です」