2.場数を踏む
「議論に参加できる場所」に身を置こう。
次に挙げる場はGDに近い状況が頻繁に発生する。きみの成長のためにも価値のある場だ。自分に残された時間と、それぞれの活動内容を理解した上で、興味のあるものには参加しよう。
・同業界を志望する友人と、志望業界のニュースについて「なぜこの意思決定をしたのか」「なぜこのビジネスに参入したのか」など、毎日議論する
・優秀な学生が集まるGDセミナーに参加し、揉まれる。さらにその場で議論を上手に仕切っている学生の議論の進め方を別の場で真似する。セミナー終了後に意識していることを聞く
・サークルやアルバイトのミーティングで議論を引っ張り、結論に導く
・ビジネスプランコンテストに参加し議論を引っ張る
GDは通る人はいつも通るし、落ちる人はいつも落ちる。これは、その人が積み重ねてきた「議論の経験数」と関係している。つまり、場数が重要なのだ。
3.意識を変える
GDが得意な人の共通点を挙げておく。まずは、この2点を意識しながら議論に参加してみよう。自然とGD通過率が上がるはずだ。
1.話すこと以上に、聞くことに意識を向ける
GDが得意な人は、ほかのメンバーが発言しているときの姿勢も素晴らしい。
具体的には、次のようなことを意識しよう。「相手のほうを向き、目を見て話を聞く」「適度に相づちを打つ」「前のめりの姿勢で聞く」「人の意見に肯定的な反応をする」「対立する意見も素直に聞く」
2.常に自分が議論を引っ張るという意識を持つ
議論の際に次のことを意識しよう。気づいたらGDが得意になっているはずだ。
「発言の回数を増やす」「進行役を買って出る」「対立意見を調整する」「議論が脇道にそれたら軌道修正する」「行き詰まった際に突破口を開くアイデアを発信する」「場の空気を明るくする」
また、常にタイムキーパーや発表者は自分がやると決めて臨もう。大局観を持って議論に貢献することができる。
(本稿は、『絶対内定2025-2027 インターンシップ』を抜粋、再構成したものです)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。