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890の資格・検定に合格した「捨てる」勉強法
では、連載の締めくくりに、私の資格・検定勉強法をご紹介したいと思います。
私は、大学在学中から多くの資格・検定試験に独学で合格してきました。2023年7月現在、890個以上の資格・検定を取得しています。学業や仕事と両立させながらそれだけの数の資格を取ることができたのは、決して人と比べて特別に記憶力が良いからではありません。自分なりに「短期間で効率的に結果を出す勉強法」を考え、実践してきたからです。
この勉強法は、「引っ越し」に例えると、理解しやすくなります。
引っ越し作業では、最初に「いるもの」と「いらないもの」の仕分けをし、いらないものを捨てます。次に、いるものの中から「先に箱に詰めていいもの」と、歯ブラシなどの日用品のように「引っ越し日直前に詰めるべきもの」に分けます。
同じように、勉強でも「やるところ」と「やらないところ」を決め、「やらないところ」は捨ててしまいます。すべての内容を覚える必要はなく、「やるところ」にだけ集中すれば良いので、試験勉強のハードルが一気に下がります。
そこからさらに「早い段階で覚えるもの」と「最後に集中的に覚えるもの」に仕分けをします。最後に覚えるものとは、自分が特に弱い箇所や、用語・数字などの機械的な暗記項目です。これを試験前日に頭の中に詰め込むことで、記憶にも残りやすく、短期間の勉強でも合格が可能となるのです。