子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋・再編集してお届けします。

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一次関数は私たちの生活に隠れている

 「一次関数」と聞くと難しいと思う人も多いかもしれません。もしくは、一次関数ってどんなときに使うの?と疑問を持たれている人もいるのではないでしょうか。

 ですが、実は私の生活には一次関数で表せるものが溢れています。今回はどんなところに一次関数が隠れているのか見ていきましょう。

一次関数の例:年収

 一次関数の身近な例は年収の変化です。入社時の年収が300万円であり、その後1年ごとに年収が20万円ずつ上がっていくケースを考えます。このとき、入社x年後の年収yは、どのような関数で表されるのでしょうか。

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 年収の式は 20 ×(経過年数)+ 300[単位:万円]なので、年収は一次関数 y = 20x + 300 で表されることがわかります。

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※ここでは、x が整数でないとき(例:0.5 年後など)を考えないものとします。

練習問題

 では、入社時の年収が800万円であり、その後1年ごとに年収が50万円ずつ上がる場合、入社x年後の年収yはどのような関数で表されますか。

答え:y = ( )x + ( )