子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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どうして感染症は爆発的に拡大してしまうものなのか

※「指数関数」の解説記事はこちらからお読みいただけます。

 指数関数の身近な例を紹介します。1つ目の例は感染症の拡大です。1人が1週間で3人にうつす感染症が発生すると、

・1週間後の感染者数は3人
・2週間後の感染者数は3×3=9人
・3週間後の感染者数は3×3×3=27人

 と増えていきますが、x週間後の感染者数yはどのような関数で表されるのでしょうか。答えはy=3x(3のx乗)です。そして3の7乗は2187なので、7週間後には2000人以上に感染が広がっていることになります。(注意:一部外部配信メディアでは、仕様上3xなどの形で表示されてしまうため、カッコ内にて(3のx乗)と補足をしております)

 もし指数関数が急激に増加することを知っていれば、コロナウイルスのような感染症が爆発的に拡大してしまう理由がわかります。

図

練習問題

前述の感染症の例では、10週間後の感染者数は何人になりますか。電卓機能などを使って計算してください。