「恋」「推し活」「ショッピング」という、多くの女性に身近なテーマを通して株式投資のコツを学ぶ書籍『恋と推し活とショッピングに学ぶ知識ゼロからの女子株』。文系でも、数字オンチでも、お金が苦手でも大丈夫。本書で教える「推し活投資」を実践して人生が大きく変わった女性が続出しています。「推し活投資」をすれば、あなたの人生はどんなふうに変わっていくのでしょうか。今回は書籍『恋と推し活とショッピングに学ぶ知識ゼロからの女子株』の著者である松下りせさんに起こった衝撃の変化についてご紹介します。

20代女子、株式投資で人生が激変! 希望を失った会社員人生が一転、世界が広がり悩みが消えた♡Photo:Adobe Stock

数字が苦手で金融用語にアレルギー
おっかなびっくり投資を始めた

『恋と推し活とショッピングに学ぶ知識ゼロからの女子株』に詳しく触れているのですが、会社員時代の私は、希望通りの会社で働きながらも、希望を失っていました。頑張っている割には、あまり納得できる給与体系ではなかったり、仕事は好きだけど出世をしたいわけでもなく、漠然とした人生の行き詰まり感がありました。

 ネガティブな状態から解き放たれ、もう一度、自分の人生にワクワクできるようになりたい! そんな一心で、投資を学び始めました。こう書くと、「どうせ計算が得意だったんじゃないの」とか「マネーリテラシーが高かったのでは?」なんて思われるかもしれません。

 でも、そんなことは全然ないんです。恥を忍んで打ち明けると、私は学生のころから、数学がとっても苦手。細かいことも大嫌いですし、金融用語にもアレルギーを持っていました。「お金は難しいし、怖い」と恐怖心を持っていたくらいです。

 同時に、お金に対するネガティブな先入観もありました。「お金を追うのは良くないこと」「お金は悪いもの」と思い込んでいました。そんな私に株式投資ができるのか?

 不安な気持ちはありましたが、とにかく鬱々とした現状を打開したい! そんな一心で、恐る恐る株式投資を始めてみたのです。

 おっかなびっくり、ドキドキしながら始めた株式投資。でも挑戦してみたら、私の人生がどんどん変わっていきました。

家と会社の往復から、世界がぐんと広がった

 会社員時代、私の日常は、家と会社の往復でした。平日は朝8時に会社に到着して、夜22時半まで働く毎日。休日は疲れ果てて寝ているから、新しい出会いや刺激もありません。自分を取り巻く世界も人間関係も変わることなく、単調な日々が続いていました。

 そんな私の生活が、投資で180度変わりました。一番衝撃だったのは、社会の見方や人生の捉え方が変わったことです。例えば、オリエンタルランドで商品の開発をしているときも、「この商品は若い人に人気だけど、なぜだろう」と理由を考えるだけではなくなりました。

 もっと深掘りして、ヒット商品を製造している会社やその類似商品、はたまた仕入れ先などについて考えるようになったのです。

 ヒット商品に、どんな人たちが、どのように関わって経済を回しているのか。目の前に見える現象を単純に理解するだけでなく、その裏側にある経済の営みを想像するようになっていきました。

 当時の私は、新聞は読まないし、忙しくてテレビを観る時間もなし。世の中の動きには、ほとんど興味を持っていませんでした(実は今もあんまり新聞やテレビは見ていません)。でも、投資をするようになって、SNSを眺めたり、ネットサーフィンをしたりする中で、経済のニュースが目に飛び込んでくるようになりました。

「自分が働いている会社はどれくらい儲かってるんだろう?」
「ほかの会社の業績はどうなのかな?」
「世界の景気はどうなっている?」

 興味の向かう先が身の回りのことだけじゃなく、ほかの会社や業界、さらには国全体へと広がっていったのです。それまでは、目の前の人間関係や仕事にばかり目が向き、小さなことでクヨクヨと悩み、イライラしていました。

 でも視野が広がると、社会や経済とのつながりを感じられるようになって、小さなことであまり悩まないようになっていきました。見える世界が広がるほど、目の前の悩みがささいな出来事に感じられるようになったのです。

投資を知ると、世の中の会社から元気をもらえる

 投資先の企業を探すうちに、希望や刺激をもらって、働くことにも前向きになりました。

「世の中には、こんなに頑張っている会社があるんだ!」
「日本って、まだまだ捨てたもんじゃない!」

 いろんな会社を調べては、こんなふうに感動していました。

 それまでの私は、社会とつながるには、会社で働くしかないと思っていました。でも、そんなことはありませんでした。株式投資という形で、自分がいいなと思った会社を応援することだって、社会と密接につながることになる。

 私の毎日の買い物だって、どこで買うか、なにを買うかを通して、経済の大きな動きに直結している。そう気づいて、社会との深い結びつきを感じられるようになりました。株式投資を通して、狭かった視野が大きく広がっていきました。