年金世代も手取りは激減!
24年間で37万円も減少
一方、手取りが激減してきたのは現役世代だけではない。年金世代も事情は同じなのだ。
下図を見てほしい。年金収入300万円の人における手取りの推移を示したものだ。現役世代と同じく、前出の深田氏が試算してくれた。
これを見ると、年金世代の場合も24年間で37万円も手取りが減ってしまっていることが分かる。99年に290万円だったものが23年には253万円なので、1割以上も減っている計算だ。
グラフを見ると、社会保険料で差し引かれる金額が激増していることが分かる。
こうした「手取り激減ニッポン」といえる厳しい状況に直面している私たちに対して、深田氏は次のようなアドバイスを送る。
「税金や社会保険料の負担増となる制度改正が毎年のように実施されているため、手取り収入は下がる一方だ。だとすると、自分で手取り収入を増やすワザを身に付け、実行していくことがますます重要になる」
では、具体的にどのようなワザを身に付けたらいいのか。会得したいワザは大きく二つある。