「使い回し」は絶対NG…プロはココで見抜く

 紙面版限定の話になりますが、転職活動に慣れていない人は、応募先から返送されてきた履歴書を「もったいないから」と再利用しようとします。

 これは絶対にNGです。顔写真をはがして再利用するのもお勧めしません。

 応募先ごとに必ずゼロベースから作り直してください。

 履歴書に限らずWebレジュメでも「コピペに注意」ですが、履歴書でも内容の「使い回し」が目立ちます。

 多くの企業に応募しないと、厳しい転職市場を勝ち抜けないのは採用人事も重々理解しています。しかし節操ないやみくもな大量応募をしていると、人を見るプロである採用人事には「使い回し」は簡単に見抜かれます。応募の手間ばかりかかり落選が続くという結果を招く無益な行為となりますので、絶対にやめましょう。

●若手が犯しやすい「使い回し」例

 たとえば、不採用になった応募先と同じ業界、同じ職種に新しく応募する場合、「志望の動機」欄に同じことを書く人がいます。これでは採用人事の心にまったく響きません。

「この人は、入れればどこでも良いのだろう」と見限られます。採用人事は、本音では「御社は私(応募者)にとってナンバーワンでありオンリーワンだ」という想いをきちんと伝えてほしいのです。

「志望の動機」欄以外にも、たとえば

・「希望給与額」に「貴社規定に従います」
・「出社可能日」に「貴社の都合に合わせます」

 と汎用的な内容のオンパレードだと、やはり使い回しとみなされるリスクが高まります。

 また「希望職種」が求人情報に掲載されている「応募職種」の表記と微妙に違っているケース。たとえば、「ライフプランナー」の募集に対して「ファイナンシャルプランナー」と書いてしまうといったケースです。

「同じ意味でしょう?」と言いたくなるかもしれませんが、表記は間違っています。こういうところで疑われるわけです。