・数字の扱い方
・自ら考える能力

 この2つが、後回しになっていないでしょうか。

「そんなものは、各個人が自己啓発として本でも読めばよい」

 そう思われるかもしれません。しかし、プロである私が断言します。それでは、ビジネスでは使えるようにはなりません。なぜなら、そもそも数学なんて退屈だったし、どう役立つのかも腹に落ちていないのですから。

「必要だから勉強しなさい」といくら言われたところで、読書する程度では学習効果など期待できるはずもないのです。これは、大人だろうと、子どもだろうと決して揺るがない「学び」の原理原則です。

 ですから、誰かがそれをface to face で教えてあげなければならないのです。

ビジネス数学が仕事を変えます

 拙著『「仕事」に使える数学』の最終章で、仕事がどう変わるのかについて触れています。

確かに、この程度の数字リテラシーがあるとないとでは大違いだよな……。

 きっと、そう感じていただけるでしょう。
 決して難しいご提案ではありません。誰もが「そうだよな」と感じていることです。でも、そんな簡単なことを私たちはこれまで後回しにしてきました。

 例えば、会議を数字でマネジメントすると、かけられる時間も必然的に決まりますし、数学的なアプローチをほんの少しだけすることで、プレゼンテーションが劇的に伝わるものになりますし、数字と論理を扱うことに慣れれば、誰に指導されることもなく、論理的な話し方ができるようになります。

 この連載を読まれているあなた自身はもちろんのこと、職場の後輩や部下にも、ぜひ意識づけと実践をお願いしたいと思います。
 誇張ではなく、ビジネス数学で日々の仕事は変わるのですから。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 また、どこかでお会いしましょう。


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これからは、「ビジネス数学」が仕事を変える!

「仕事」に使える数学

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