・個人(経費にしない)
・消費税の簡易課税、2割特例という方法で、納める消費税を計算(2年前の売上高が5000万以下などといった要件)
・2年前の売上高が1億円以下で、タクシー代が1億円未満
・出張時のタクシーで、社員が立て替え、精算する場合

 すべての方が困るというわけではありません。

インボイスに登録していないタクシーに乗ると損をする?

 ただし、そうでない方も、「インボイスに登録していないタクシーに乗ると損をする!」と考える可能性もあるでしょう。

 といっても、インボイスに登録すると、これまで免税事業者(消費税を納めていなかった)だった場合でも、消費税を納めなければいけません。インボイススタート後3年ほどは、年間売上が550万円なら納める消費税の負担は10万円、880万円なら、16万円です。売上のうちの消費税を計算し、その20%を納めることになります。

 ただし、その後、3年ごとに、50%、100%となる予定です。また、インボイスに登録すれば、そのルールに沿ったレシートを出す必要があります。

・自分の名称、氏名
・インボイスの登録番号
・日付
・内容
・税率ごとの合計
・税率ごとの消費税額または消費税率

 通常の請求書、レシートよりも簡易的なものが認められています。端末がインボイスに対応しているかを確認しておく必要があります。

 こういった金額の負担、手間も踏まえて、インボイスに登録するかどうかを決めましょう。インボイスは取り消しをすることもできますし、10/1を過ぎてから登録することもできます。

(本原稿は井ノ上陽一著『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』から一部抜粋、追加加筆したものです)